「南天」:メギ科の常緑低木。小さな赤い実をつけるものがよく知られるが、
白い実をつける白ナンテンもある。 「南天」→「難転」、「難を転ずる」に通ずることから、
非常に縁起の良い植物とされる。
そんな名前にあやかりつつ、日々自分達の作風を模索したり悩んだり遊んだり・・・
という二人の記録です。
ご意見、ご感想などございましたら左の連絡窓口からどうぞ♪
白い実をつける白ナンテンもある。 「南天」→「難転」、「難を転ずる」に通ずることから、
非常に縁起の良い植物とされる。
そんな名前にあやかりつつ、日々自分達の作風を模索したり悩んだり遊んだり・・・
という二人の記録です。
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ぞくりとするような、美がそこに立っている。
暗闇を纏い、ただ静かに。
硝子ケース越しではなく、同じ空間に美が突っ立っている。
周囲を取り囲む人々など気にもせず、どこか遠くを見つめている。
かれは「美少年」なのではない。
イケメンなどという言葉で囃し立てるのも本当は間違っている。
美、そのものである。
ただひたすらに積み上げられた細かい仕事と年月。
制作者の苦労を知ることは出来ない我々はただ想像するしかないけれど。
ともかくも、この像はこの国に、今の時代に残された。
幸せなことといっていい。
・・・・・・というわけで、九州国立博物館で 国宝 阿修羅展 を見てきました。
興福寺の宝物館で初めてこの像を見たのは大学2年の時です。
たまたま人の少ない時間だったので1人対阿修羅像という幸福な時間を過ごしました。
「横とか後ろとかもっとこう、まんべんなく見れたらいいのに!」と
もどかしく思った記憶があります。
作品保護のための硝子ケースということは分かっているのですが、
ぐるりと見てみたくなるのが人間の心理というものです。
気になるじゃないですか、3つの頭と6本のうでが調和してる秘密が知りたい。
もっとちゃんと、写真ではなく正面から両側の顔を愛でたい。
一通り葛藤して、後ろ髪を引かれまくりながら宝物殿を後にしたことを覚えています。
しかしですよ、九博にいけばあの阿修羅像と同じ空気を共有できます。
背後も、斜めからも、ちょっと遠くからも穴が開くほど見放題です。
こんなことはこの先もう二度と無いかも知れません。
興福寺も随分と粋なことをして下さりました。ありがたや。
どこかの回し者だと言われてもいいのです。行っておいた方がいいです。
照明の勝利。
暗闇の中に像だけが浮かび上がっている。
その像を浮かび上がらせている闇すらも美しいと思える展示は、あんまりないです。
希少です。
まずは像の周りを一周。
それから少し遠ざかり、しばらくじっと見つめてみましょう。
(どこを見ているのだろう)
(九州はどうですか)
(ほんとは夜になったら動いてるんじゃないの?)
(顔ごとに性格が違うんだろうか……)
(あんた、斜め後ろから見た角度がいかしてるぜ)
心の中でいろいろと問いかけたり話しかけてみます。
たとえ返事はなくとも、なんだか楽しいものです。
鑑賞しながらほかの人がどんなことを考えているのか全く分かりませんが、
こんな風に呑気にものを見つめることも楽しみ方の一つだと思います。
もちろん阿修羅像だけでなく、他の八部衆や十大弟子、四天王のお像もあります。
私が好きな異国風の顔立ちの方(ヒバカラさん)はいなかったのですが、
頭にドヤ顔をした蛇が巻き付いていてちょっと困り顔の沙羯羅(サカラ)立像が
見れたのでよかったです。蛇の顔にもライトが当たっていれば完璧でした。
※図録を見てようやく蛇の表情が分かりました。とてもキュートです。
擬音で現すと「ムフー!」って感じの顔してます。いいなぁ。
あとは、みんな大好き迦楼羅立像。
思ってる以上に目力がありますよ!!
四天王は、増長天が格好良かったですねぇ。
なんだか足下の邪鬼たちの表情が非常に愛らしくてよかったです。
本当は悪いやつらかどうか調べるために、一時的に押さえてるだけらしいのですが
持国天が容赦なく邪鬼の頬ごっしゃあ!踏みつけてましたw
踏まれている邪鬼の表情を見れば、誰もが台詞をつけたくなるような出来です。
邪鬼ファンの方にお薦め。図録にアップ写真もあります。
それから、順路が前後しちゃうんですが鋳物のすごくいいものがあります!
宝物館で見たときも異常にテンションが上がったのですが「華原磬」という音を出すための道具。
鎮座する獅子、絡み合う龍。
その表情は息をしているものが時を止めたかのように生々しい。
会えないの分かってるのに「鋳物師に会いたい!!」と思ってしまうほど凄いですよ、もう。
もし許されるなら音を出したり表面をなで回してみたい作品の一つです。
砂金や延金も展示されていたので驚きました。
ただ、第一室はちょっと見辛いのでせっかちに通り過ぎてしまった感も否めないなぁ。
「何を入れていたか分からない」という水晶の筒などもあり、
見る側の想像力を掻き立ててくれます。
それから、映像展示を見ていて自分の目では見れない角度から阿修羅像を見て
一つ思ったことが。
ああそうか、あの表情は涙を堪えているのだと。
泣くまい、泣くまいとしている。
悔やんでも悔やみきれない様々な事柄がある。
涙を流す、一歩手前の顔なのだと。
両の手を合わすことで踏みとどまっている。
てのひらの間の僅かの間。
あるいはかれもまた、祈りの途中なのかも知れない。我々と同じで。
今まででずっと分からなかったのですが、今日はそんな風に思いました。
人によって解釈は違うと思います。
ぜひ、実物を見に行って下さい。
写真では伝わらない迫力があります。
硝子ケース越しでは届かないなにかがあります。
仏教のことなど詳しく知らなくてもよいのです。
ただいつも通りの、ありのままの自分で。
暗闇の中の美に、会いに行きましょう。
その双眸を見つめ返すことで、新しい何かが始まるかも知れません。
私が好きな異国風の顔立ちの方(ヒバカラさん)はいなかったのですが、
頭にドヤ顔をした蛇が巻き付いていてちょっと困り顔の沙羯羅(サカラ)立像が
見れたのでよかったです。蛇の顔にもライトが当たっていれば完璧でした。
※図録を見てようやく蛇の表情が分かりました。とてもキュートです。
擬音で現すと「ムフー!」って感じの顔してます。いいなぁ。
あとは、みんな大好き迦楼羅立像。
思ってる以上に目力がありますよ!!
四天王は、増長天が格好良かったですねぇ。
なんだか足下の邪鬼たちの表情が非常に愛らしくてよかったです。
本当は悪いやつらかどうか調べるために、一時的に押さえてるだけらしいのですが
持国天が容赦なく邪鬼の頬ごっしゃあ!踏みつけてましたw
踏まれている邪鬼の表情を見れば、誰もが台詞をつけたくなるような出来です。
邪鬼ファンの方にお薦め。図録にアップ写真もあります。
それから、順路が前後しちゃうんですが鋳物のすごくいいものがあります!
宝物館で見たときも異常にテンションが上がったのですが「華原磬」という音を出すための道具。
鎮座する獅子、絡み合う龍。
その表情は息をしているものが時を止めたかのように生々しい。
会えないの分かってるのに「鋳物師に会いたい!!」と思ってしまうほど凄いですよ、もう。
もし許されるなら音を出したり表面をなで回してみたい作品の一つです。
砂金や延金も展示されていたので驚きました。
ただ、第一室はちょっと見辛いのでせっかちに通り過ぎてしまった感も否めないなぁ。
「何を入れていたか分からない」という水晶の筒などもあり、
見る側の想像力を掻き立ててくれます。
それから、映像展示を見ていて自分の目では見れない角度から阿修羅像を見て
一つ思ったことが。
ああそうか、あの表情は涙を堪えているのだと。
泣くまい、泣くまいとしている。
悔やんでも悔やみきれない様々な事柄がある。
涙を流す、一歩手前の顔なのだと。
両の手を合わすことで踏みとどまっている。
てのひらの間の僅かの間。
あるいはかれもまた、祈りの途中なのかも知れない。我々と同じで。
今まででずっと分からなかったのですが、今日はそんな風に思いました。
人によって解釈は違うと思います。
ぜひ、実物を見に行って下さい。
写真では伝わらない迫力があります。
硝子ケース越しでは届かないなにかがあります。
仏教のことなど詳しく知らなくてもよいのです。
ただいつも通りの、ありのままの自分で。
暗闇の中の美に、会いに行きましょう。
その双眸を見つめ返すことで、新しい何かが始まるかも知れません。
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